献血って胸キュン?

献血ルームの、ものすごい待遇。

献血ルーム、行った事ありますか?
そもそも紳士淑女のみなさんは、献血を経験されたことがあるのでしょうか。

大体の主要都市に存在する献血ルームですが、献血不足に悩まされ、
各所さまざまな取り組みをしています。

中でもすごいのが新宿駅東口紀伊国屋書店の隣にある献血ルーム。
そのサービスの一部を紹介すると、

・ドリンク飲み放題。
・漫画、雑誌読み放題。
・ドーナツorハーゲンダッツorハンバーガーも食べていい。
・占い、マジック等のイベントが開かれている。

・・・血のあまっている人にとっては天国のような施設だといえなくもないのです。

施設に潜入!・・・もちろん正面から堂々と。

そんな献血ルームですが、今までの私はその評判を聞くのみで、
自分から進んで太い針をさすなんて!!・・・と、献血ルームの訴えを無視していました。

・・・そう、昨日の私まではッ!!!

部活の友達であるはまちゃんという女の子は、今までも献血ルームに何度も
訪れている、私にとって師匠といえる存在。いわば献血師匠。
彼女と新宿の献血ルームに行くことを約束し、その決戦の日を今日!!迎えたのです!!!


施設は6F。そのエレベーターを待つ間も高鳴る鼓動。
・・・モチロン、マイナスの意味で!!( ; ゚Д゚)ドキドキ

エレベーターをおりると、病院特有のエタノール臭と白い壁が見えた。


とりあえず、トイレに逃げた。


・・・出てくると、受付を済ませる。問診表を書いた折、睡眠時間を4時間とやや
偽ってしまった(正確には3時間だった)。まぁ健康だしいいじゃん。
ここまできて、「睡眠不足ですから、あなたは受けられません」なんて言われたら・・・
こっちはネタにもならず泣き寝入りなのである!!

血圧をとって平常値。いよいよ第一の関門、採血検査がせまる!!

採血の予行練習…?

採血検査あたりから、人が並び始める。
へぇー、平日でも意外と来るものなのか。そして若い人が多い。
奥にはベッドが並び、すでに採血を始めている人たちが横たわりテレビを見ている。
ボールをにぎにぎしている人もいる・・・
血管が圧迫されて痛くなったりしないのだろうか。

受付には一人、すごく手際のいい女性がいる。彼女の働きで見る見るうちに
私の前に座っている人たちがいなくなる。

ついに私が呼ばれたとき・・・、私は手を震わせていた。

「おねがいします。。」

私の不安をよそに、無常なまでに手際よく、問診表を確認し、
いくつか質問を浴びせるその女性。
まだ心の準備が。。。と思うのだが、彼女は気付かない。

「はい、じゃあ採血は左にしますので、検査は右手で行いますね〜。
 グーで握っててねー」

どうして針を入れる瞬間って、こうもドキドキするんだろう。
おもわず息を止める・・・入った。

なんてことない、感じないほどの痛みだった。
「・・・ふぅ・・・」思わずため息を漏らしたとき、係の女性がそれに気付き、
大丈夫?と声をかけてくれた。
それからの彼女は、にこやかに私を案内してくれた。
次回来たときも不安そうにして、優しくしてもらいたいなぁと思った。

献血には成分と全血輸血があって、200mlと400mlがある。
友人のはまちゃんはもともと血が少ないらしく200にしていたが、
私は血が十分濃いということで400をお願いされることになった。

・・・そんなに摂っちゃって、大丈夫なのかちら。

日ごろの血の気の多さを棚に上げて不安になるが、太鼓判を押されたので
水分を補給しに向かった。

献血自体は長くても15分ほどで終了するのだが、それまでは
水分補給もトイレもいけないので、先に行っておけという事らしい。

いよいよ、献血まで秒読み段階だ!!

血が抜かれる感覚を知る・・・。

長いすに座って、名前を呼ばれるまでの緊張感は、なんともいえない。
これからいいことをするのだから、おそらくこれ以上の痛みを今まで
いろいろと経験済みだから、などと思ってはみるのだけど、
自分から痛い思いをするなんて、アクション芸人みたいだ。
一緒に来ていた浜ちゃん曰く、
「このころのユン(あだ名)は、血の気が引いてて、
 とんでもないところに連れてきちゃった、申し訳ないことしたな・・・」と
思ってしまったらしい!!(笑)

浜ちゃん、私は自分から進んできたのだから後悔していないよ!
´3`)´3`)´3`)´3`)´3`)´3`)´3`)ウフフフフフ ←やっぱり変になってる

ベッドの都合上、浜ちゃんが献血が終わった後にそのベッドで献血を受けた。
はまちゃんは200ml。だいたい5分くらいで採血は終わったと思う。

私は400mlだが、10分もすれば採れるだろう。
・・・倒れなければ、の話だが。


「おねがいしまーす・・・」
このとき脈拍をとっていれば、異常値で献血はできなかったかもしれない。(笑)
それくらい緊張していた。
ベッドに靴を履いたまま座る。横になる形だが、背もたれが45度くらい起き上がっているので
ちょうど接客中の入院患者のような体制だ。
浜ちゃんがさきほどリモコンをいじっていたその本体である液晶テレビも設置され、
右耳のあたりにスピーカーがあり、私にだけ聞こえるようになっている。

冷静を装いながら、チャンネルを甲子園に回した。

「はいっ、ではちょっとチク、っとしますからね〜。」

つい、針を入れる瞬間はマジマジと見てしまう。
FUJIYAMAに乗ったときも、目をそむけたら気絶するのではないかと思って、
目を見開いて写真にうつっていたなぁ。

直径5mmはあるのではないかと思われる太い針が、
腕をすべり、血管に進入した瞬間、
私は「うぉっ」と言った。
なんて女らしくないんだろう。
・・・確かに、こんな太い針さしたら痛い。でも、そこまででもなかった。
あっという間に管が真っ赤に染まって、それはちょっと気持ち悪かったけれど、
血液が足りなくなるような感覚もなかった。

針を刺した左手に、ゴムでできたボールのようなものを手渡されて、
「4秒ずつ、にぎってひらいてを時々すると、早く終わりますのでねー」と言われた。

血管がふくれて、注射針がどうにかなって痛くなるような気がしたけど、
ちゃんと固定されていたので痛くはなかった。
にぎった手を緩めたときに、軽く血が足りない痺れたような感覚がくるぐらい。

血が足りないひとには、この感覚キツイんだろうな〜。

慣れてくると、針を入れてくれた女性との会話も楽しめるようになる。

負けたチームが靴袋に甲子園の砂を入れているのをみて二人、
「持ってかえって、そのあとどうするんだろうね・・・」と首をかしげた。


400ml無事に採血して、最後に血圧を測る。もちろん正常値。
「水分は十分にとってね。ありがとうございました」
見送られてベッドからたつ。

足元もしっかりしている。血もめぐってる。
そして、マゾッ気などとは違う、満足感。

まさに、いいことしたなぁ〜、である。

はまちゃんと恋愛の雑誌特集につっこみながら小一時間静養し、
献血は終わった。


貴重な体験させてもらいました。
また4ヵ月後、イベントのあるときお邪魔します。


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